
山田硝子の特徴
東京の下町墨田区で四代に渡り江戸切子、花切子の両技法を駆使する事の出来る数少ない工房です。主に3つの特徴を有し日々製作に取り組んでおります。
特徴1:伝統文様を活かしたオリジナルデザイン「縁繋ぎ」
山田硝子を代表するオリジナルのカットの1つが「縁繋ぎ(ゆかりつなぎ)」です。江戸切子の文様の中でも人気が高い細い菊繋ぎを全面にあしらい、その余白を円形に磨き上げました。線と円が連続することで「つながり」を表現し、縁起がよい文様となっています。
大きな特徴は円の部分から、反対側の文様が映りこむこと。手前の文様と映りこんだ文様とがつながることで、複雑で深みのある、宇宙のような印象に。見ていて飽きないデザインとして、多くの方に評価をいただいています。
特徴2:曲線が描く独自の世界「花切子」
山田硝子の大きな特徴となっているのが「花切子(はなきりこ)」の技術です。花切子は表面を柔らかく浅く削り完璧に磨き上げずボカシ程度で陰影を表現するなど江戸切子の技術を用い具象的な表現をしたものです。直線的なカットを施し、ガラスを磨いて輝きを出す江戸切子と異なり、花切子は表面を柔らかく削り、「ぼかし」を加えた後、磨かずに仕上げます。
一つの模様を削るにしても、複数のダイヤモンドホイールを使い分けることで、質感や奥行を表現。より丁寧に、細かくカットすることで、植物や動物など写実的な表現を目指しています。
例えば、代表的な桜の模様でも、花びらの切れ込みや細かいおしべ、めしべの表現などを忠実に表現。どのように表現するのか、デザインしていくのかはその表現は職人の技術やセンスによる部分も大きく、同じ柄でも誰がカットしたのかが分かるほど違いが出ると言われています。
多くの江戸切子工房の中でも、江戸切子と花切子2つの技法をもつ職人がいる工房は希少です。山田硝子では、その特徴を活かし、江戸切子と花切子を組み合わせた作品も多く作っています。
特徴3:青や緑のガラスからイメージした伝統文様「青海波」のデザイン
山田硝子を代表するデザインとして人気が高いのが「青海波(せいがいは)」のモチーフです。オリジナルのデザインを考える際は、ガラスの色からイメージすることも多く、このデザインも青や緑の色ガラスから想起した「波」のイメージから生まれました。
源氏物語にも登場し「未来永劫続く幸せと平安な暮らしへの願い」が込められた縁起柄「青海波」。江戸切子の直線的なカットのすき間に花切子の技法で細かく刻んだところ、一つ一つ少しずつ表情が異なる波模様とのコントラストが面白い作品になりました。手仕事でランダムに削っていくため、一つとして同じものができない、という特別感も、人気のポイントになっています。
工房所在地
ショールーム併設(要予約)
住所:東京都墨田区立花1-4-14
03-3612-6875